女性は30代を迎えると病気リスクが増加
医療保険として販売されている保険商品の中には、女性特有の病気に対応することができるタイプのものが数多く販売されています。
男性女性関係なく病気になるはずなのに、どうして女性にだけ特有の保険商品があるのだろう?と思ってしまうところですが、これは女性の体は一定の年齢を過ぎると病気リスクが急激に高まることが関係しています。
人の体は40代を過ぎたあたりで急激に体力が衰え筋肉量が減ってしまうのですが、女性の場合はそれ以前の30代を迎えたあたりから特定の病気にかかる確率がぐんと高くなってしまいます。
個人差はあるものの30代として過ごす10年間の間に見た目や精神面、体質など複数の項目に変化が起こっていると実感をする女性が多く、それは病気の間接的な原因にもなってきます。
もし病気としての自覚症状がなくてもそれまでは平気だった運動が難しくなったり、肌質が大きく変化したと感じるようなことがあったらそれは体内で大きな変化が起こりつつあるのだというふうに捉えるべきです。
しかしそうした女性特有の病気も、早期に発見しすぐに治療を受ければ深刻化することなく短期で完治することも可能なので、早めに病院で検査を受け健康状態を把握できるようにしていきましょう。
加齢とともに女性がかかりやすくなる病気とは
30~50代の女性の多くが体質の変化として実感する症状には、「疲れやすくなった」「肩こりや腰痛が慢性的に感じられるようになった」「冷え症がひどくなった」というようなことがあります。
他にも体がひどくむくんだり、寝不足など体調不良で著しく肌質が悪くなるといったこともよくある症状です。
これらが起こる原因は全て基礎的な体内の調整機能が衰えてしまうことにあります。
人の体の中には血液が常に流れており、新陳代謝により体の細胞が絶え間なく作り変えられるということが行われています。
しかし基礎体力が加齢とともに衰えてくると、古い細胞がいつまでも体内に残りこれがさまざまな不調症状を作り出していくことになります。
こうした基礎体力が低下した時期というのは、外部からのウイルスなどに感染しやすく、血流が滞ることにより内蔵や血管の病気が起こりやすくなってしまうのです。
代表的な女性の病気としては「子宮頸がん」や「卵巣嚢腫」「子宮内膜症」といったものがあります。
「子宮頸がん」は子宮頸部という子宮内の部分がウイルス感染してしまうことによって起こる病気であり、ここ近年では若い患者さんが増えているという問題があります。
こうした子宮や卵巣の病気については、定期検診で重点的に調べることができるので特に30代を過ぎた頃からは必ず年に一回は検査を受けるようにしましょう。
また若い女性にカラーコンタクトが流行していますが、ハードコンタクトの過度な使用や乾燥による目のこすり過ぎなどによって目元の筋肉が衰えたるむ病気などを発症する方もいらっしゃるそうです。
若いうちに健康の貯金をしましょう
もう一つ女性に多い病気として知っておいてもらいたいのが「骨粗しょう症」です。
骨粗しょう症とは骨の密度が極端に少なくなってしまい、ちょっとした衝撃ですぐに骨折をしてしまったり歩いたりものを持ったりといった日常の動作ができなくなってしまう症状を言います。
女性は男性に比べて骨密度が低く、さらに出産を経験することで骨粗しょう症となるリスクが高くなってしまいます。
骨粗しょう症が深刻化するのは60代を過ぎた高齢者になってからですが、これは若い時期にきちんとカルシウムを摂取し骨を丈夫に保つ努力をしてきたかということが大きな影響を与えます。
骨密度は加齢とともに減っていくものですが、若い時期からどれだけ健康を貯金することができてきたかということが高齢になってからの健康に大きく差をつけます。